菅内閣が発足し、首相が放った「縦割り110番」という言葉が注目を集めています!
縦割り110番とは縦割り行政という問題を解決するために菅首相が検討している制度で、既得権益などを壊していくための物だと言います。
この縦割り110番とは何なのか?その意味について解説していきます!
縦割り110番とは何?意味は?
縦割り110番とは縦割り行政による弊害を感じた場合、国民が河野行政改革担当大臣に報告ができる制度です。
縦割り行政とは簡単に言えば各省庁での連携が取れていない状態の事です。
民間側が何かの許可を行政から取りたいさいに、無駄な業務が増えたり、たらい回しにされてしまったりするデメリットがあります。
具体例は和牛の輸出です。
【縦割り110番、ヒントは和牛】河野太郎行政改革担当大臣「もう始まっているようなものだ」
総理が打ち出した縦割り110番は、和牛を巡る権限で加工施設の認可は厚労省、輸出の許可は農水省と2つの省庁にまたがり輸出の認可まで2年近くかかっていた。業者の通報で官房長官時代に手続きを迅速化させた。 pic.twitter.com/tWSSMNAScL— Mi2 (@mi2_yes) September 17, 2020
和牛輸出を行うためには複数の省庁からの認可を受ける必要があるため、かなりの時間がかかってしまいっていました。
仮にこれが縦割り行政ではなく横の連携が取れていた場合、この認可を得るまでの期間はずっと少なくなるはずです。
そして管首相が発信した「縦割り110番」とは、こういった縦割り行政の弊害による無駄やたらい回しを感じた際に、それを河野行政改革担当大臣に訴えることが出来る制度という事になります。
110番が入った後に河野行政改革担当大臣が迅速に対応すれば、こういった縦割り行政の弊害は発生しないという事になります。
そもそも何故縦割り行政になる?
縦割り行政にはこういった大きなデメリットがあるにも関わず、どうして発生してしまうのでしょうか?
それは業務を各省庁で細分化している以上仕方がない側面もあるようです。
組織を作る際には複数の部署を作りそれぞれに役割を持たせますが、そのせいで特定の部署では特定の業務しかできないという問題が発生してしまいます。
なので各省庁で言えば、「うちではその部分の許可は出せるけど、それ以外のものについては別の省庁に行ってください」という形になってしまう訳ですね。
こうしてたらい回しという状態が発生してしまう訳ですが、問題を解決するために横割り行政として複数の業務を一つの省庁で行えるようにする、つまり「融通を利かす」という事が今の行政では求められているそうです。
そこについて精力的に活動しますよという事を示したのが、今回菅首相が発した「縦割り110番」という制度なんですね。
実際に菅首相は官房長官時代に先ほどの和牛の件を解決した実績があるので得意分野という事なんでしょう。